建設業の会社概要ページは「会社の名前と住所を載せる場所」ではありません。発注者がWebで業者を探すとき、会社概要は「この会社に依頼して大丈夫か」を判断する最重要ページです。建設業許可番号・施工実績・代表メッセージ・施工体制まで、発注者が無意識に確認している情報を漏れなく整備することで、問い合わせ率は大きく変わります。本記事では建設業の会社概要・強みページを受注につながる構成で作る方法を解説します。
問い合わせ前に会社概要を確認する
(業界ヒアリングベース推計)
明示した企業の問い合わせ率は
未掲載企業の約3倍(当社調査)
1. 発注者が会社概要ページで確認する5つのポイント
建設工事の発注者は、複数の業者サイトを比較しながら候補を絞り込みます。このとき会社概要ページで確認しているのは、単なる会社情報ではなく「信頼できる業者かどうか」を示すシグナルです。以下の5点が揃っていない会社概要は、発注候補から外れるリスクがあります。
確認ポイント①:建設業許可番号
建設工事(500万円以上)を請け負うには建設業許可が必要です。発注者は許可番号の有無で「法的に適切な業者か」を最初に判断します。許可番号・許可業種・許可日・有効期限を会社概要の冒頭に明記してください。「許可取得済み」という文言だけでは不十分です。番号が明示されていることで、発注者が国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で確認できます。
確認ポイント②:施工実績の概要
会社概要ページに「主な施工実績」のサマリーを入れることで、発注者は「自分の案件規模・工種に対応できるか」を即座に判断できます。件数・工種・規模感(「延床面積〇〇㎡規模まで対応」「〇〇億円案件施工実績あり」)を数値で示すのが効果的です。
確認ポイント③:代表メッセージ・顔写真
建設業は長期にわたる取引関係を築く業界です。代表者の顔が見えることが信頼感を大きく左右します。代表メッセージには、創業の背景・経営理念・品質への姿勢を100〜200字程度で簡潔に記載します。顔写真はプロフィール用の正面写真が望ましく、施工現場での作業着姿も誠実さを伝える効果があります。
確認ポイント④:施工体制・従業員数
「何人規模で動いているのか」は工期や施工品質に直結する情報です。正社員数・技術者数・保有資格(一級建築士・施工管理技士等の人数)を記載します。外注協力会社との連携体制があれば「協力会社〇社との施工ネットワーク」として記載することで、規模感を適切に伝えられます。
確認ポイント⑤:対応エリア・本社・営業所の所在地
建設業は地域密着が基本です。「どのエリアまで対応できるか」は発注者にとって最初のスクリーニング条件です。対応エリアをテキストだけでなく、地図画像や都道府県リストで視覚的に示すと伝わりやすくなります。
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無料相談はこちら2. 建設業許可番号の正しい記載方法
建設業許可番号は「〇〇県知事許可(般-〇〇)第〇〇〇〇〇号」の形式で記載します。多くの建設会社のサイトを見ると、許可番号が会社概要テーブルの末尾に小さく書かれているだけのケースが目立ちます。これでは発注者の目に入りにくいため、以下の工夫が有効です。
許可番号を目立たせる3つの方法
- ページファーストビューに配置する:会社概要ページを開いた際に最初に目に入る位置(ヒーロービジュアル直下または会社情報テーブルの最上段)に許可番号を配置する
- 許可業種を全て列挙する:土木工事業・建築工事業・大工工事業など、取得している許可業種をすべて記載することで、対応工種の幅広さを伝えられる
- 有効期限・更新履歴を示す:「〇〇年〇月取得・継続更新中」の記載は長年の営業実績を証明するシグナルになる
3. 代表メッセージを「信頼シグナル」に変える書き方
代表メッセージは多くの建設会社サイトで「形式的な挨拶文」になっています。しかし適切に書かれた代表メッセージは、発注者の意思決定に大きく影響します。以下の構成を参考にしてください。
受注につながる代表メッセージの構成
- 創業背景・理念(2〜3文):「なぜこの業界に入ったか」「何のために仕事をしているか」を具体的に書く。「地域の安全を守るために」といった抽象表現より、「下請け時代に感じた施工品質への葛藤から独立した」のような具体的な話の方が印象に残る
- 品質・安全への姿勢(2〜3文):「安全第一」という言葉だけでは差別化にならない。「〇〇年間無事故継続」「施工後10年保証」など数字で担保された実績を記載する
- 発注者へのメッセージ(1〜2文):「どんな相談でも持ってきてほしい」「現場調査は無料で行う」など、発注者が行動しやすいメッセージで締める
実践ポイント:代表メッセージには必ず代表者の氏名・役職と顔写真を組み合わせてください。写真なしのメッセージは読んでもらえない可能性が高いです。可能であれば現場作業着での写真と、スーツなどの正装写真の2パターンを用意すると、幅広い発注者層に対して親近感と信頼感の両方を伝えられます。
4. 施工体制・安全管理の記載で差別化する
建設業の発注者、特に企業や公共機関の担当者は、施工中の安全管理体制を重視します。施工体制と安全管理の情報を具体的に記載することで、同規模の競合他社との差別化が可能です。
施工体制の記載項目
- 技術者数と保有資格の内訳(一級施工管理技士〇名、二級施工管理技士〇名など)
- 協力会社の数と業種(「電気・設備・内装を含む〇社の協力会社ネットワーク」)
- 最大同時施工可能案件数(「最大〇現場の同時管理実績あり」)
- CAD・BIM活用の有無(設計精度・顧客への説明能力のアピールになる)
安全管理の記載項目
- 無事故継続年数・無災害記録の提示
- 安全衛生管理体制(安全衛生委員会・月次安全パトロールの有無)
- 保険加入状況(工事保険・PL保険・施主賠償保険の加入証明)
- 認証・表彰歴(「優良工事表彰〇回受賞」「〇〇安全大会最優秀賞」など)
5. 「強み」ページを会社概要と分けて設ける効果
会社概要ページとは別に「選ばれる理由」「強み」専用ページを設けることで、SEOと発注者体験の両面で効果が得られます。会社概要は「事実の羅列」、強みページは「発注者の課題解決を起点にした訴求」という役割分担が理想的です。
強みページの基本構成
建設業A社の事例では、強みページを以下の構成で設けたところ、ページ離脱率が32%改善しました。
- ファーストビュー:「この3つの理由で選ばれています」というキャッチコピーと3つの強みのアイコン+見出し
- 各強みの詳細説明:1つの強みにつき「発注者の課題→自社の対応力→具体的な実績」の3段構成で記述
- 強みを裏付ける数字:「施工実績〇件」「顧客満足度〇%」「再発注率〇%」などの定量データ
- CTA:「まず相談してみる」「施工事例を見る」など複数の次のアクションを提示
6. 会社概要ページのSEO最適化
会社概要ページは多くの建設会社で「会社概要|〇〇建設」というtitleタグのままになっています。しかし地域の発注者は「〇〇市 建設会社」「〇〇県 電気工事 業者」のようなキーワードで検索します。会社概要ページのtitleタグとmeta descriptionに地域名・対応工種を含めることで、地域検索への露出が増えます。
会社概要ページのtitleタグ改善例
- 改善前:「会社概要|〇〇建設株式会社」
- 改善後:「〇〇市の建設会社|〇〇建設|土木・建築工事・リフォーム対応」
地域名と工種を含めたtitleタグに変更するだけで、地域検索での表示回数が増加するケースが多く見られます。合わせてページ内にも「〇〇市・〇〇市・〇〇市を中心とした□□県全域での施工実績があります」という自然な形で地域名を記述してください。
7. まとめ:会社概要・強みページ改善の優先順位
建設業の会社概要・強みページは、発注者が「候補に入れるかどうか」を判断する重要な接点です。今日から着手できる改善を優先順位順に整理します。
- 建設業許可番号をページ冒頭に明記する:最も即効性が高い。掲載するだけで信頼シグナルになる
- 代表者の顔写真とメッセージを追加する:「人の顔が見える会社」という印象が問い合わせのハードルを下げる
- 施工実績を数字で示す:「多数の実績」ではなく「〇〇件の施工実績」に変えるだけで説得力が変わる
- 対応エリアを視覚的に示す:地図または都道府県・市区町村リストを追加する
- titleタグに地域名・工種を追加する:SEO効果が期待できる
会社概要・強みページの整備は、新しいページを作るより既存ページを改善する方が即効性があります。まず自社の会社概要ページを発注者の目線で見直してみてください。「この情報だけで依頼できるか?」という問いに自信を持って「yes」と言えない項目が改善対象です。
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