このガイドは、Strategy Advisoryが制作した静的Webサイトを、WordPressに移行して自社で更新・管理したいクライアント向けに作成しています。一般的なWordPress移行ガイドとは異なり、当社の納品物を起点とした正確な手順を記載しています。
まず確認:誰が何をするか
WordPressは貴社が独自に契約・管理するCMSです。当社がアクセスすることは、セキュリティ上およびサービス範囲上、原則として行いません。渡されたファイルと手順書を使って、貴社側で作業を進めてください。不明点はいつでも相談窓口へどうぞ。
当社から受け取るもの(納品物)
移行を開始する前に、当社からお送りする以下の3点が揃っているか確認してください。
移行の全体像(5ステップ)
ZIPを送付
契約・WP設置
移行
設定
切り替え
確認
STEP 1 ── サーバー契約とWordPressのインストール
WordPressを動かすには、レンタルサーバーの契約が必要です。現在のサイトはCloudflare Pages(当社が管理するサービス)上にありますが、WordPressは別のサーバーに設置します。
- WPインストールが最も簡単
- 管理画面が日本語で丁寧
- 速度・安定性に定評あり
- SSL(鍵マーク)無料
- 月額数百円からのプランあり
- スタンダードプラン以上を推奨
- クイックインストール機能あり
- SSL無料
- 表示速度が業界トップクラス
- WP同時セットアップ機能あり
- 管理画面がシンプル
- SSL無料
WordPressのインストール手順(どのサーバーも共通)
- サーバーの管理画面(コントロールパネル)にログイン
- 「WordPress簡単インストール」または「クイックインストール」をクリック
- インストール先ドメインは この時点では初期ドメイン(例:
xxx.xsrv.jp)を選ぶ。本番ドメインはSTEP 4で切り替えるので、まだ設定しない - ブログ名・管理者ID・パスワード・メールアドレスを入力して「インストール」
- 完了後に表示される 管理画面のURL・ID・パスワードを必ずメモ
http://初期ドメイン/wp-admin/にアクセスしてログインできることを確認
WordPressにログインできたら、まず最初に「設定」→「パーマリンク」を開き、「投稿名」を選択して保存してください。これをSTEP 2の前に必ず済ませてください。後から変更すると全URLが変わってしまいます。
STEP 2 ── テーマ選択とコンテンツ移行
テーマ(デザイン)を選ぶ
WordPressの「テーマ」がサイト全体のデザインを決めます。管理画面の「外観」→「テーマ」→「新規追加」から選べます。
- Cocoon(無料)— 日本語に最適化。利用者が多くトラブル情報が豊富
- Lightning(無料)— ビジネスサイト向けでシンプル
- SWELL(有料・17,600円)— 表示速度・デザイン品質が高い
コンテンツを移行する
お送りした site-files.zip を解凍し、各HTMLファイルをブラウザで開きながら、テキストと画像をWordPressにコピーしていきます。
| 旧サイトのページ | WordPressでの作り方 | URLスラッグ例 |
|---|---|---|
| index.html(トップ) | 固定ページを作成し「フロントページ」に設定 | — |
| about.html(会社概要) | 固定ページ | company |
| products.html(製品一覧) | 固定ページ | products |
| contact.html(お問い合わせ) | 固定ページ+Contact Form 7プラグイン | contact |
| news/ 以下(お知らせ) | 投稿(カテゴリ:お知らせ) | 自動生成 |
固定ページの作成手順
- 管理画面「固定ページ」→「新規追加」
- タイトルを入力(例:「会社概要」)
site-files.zipの対応HTMLを開き、テキストをコピー&ペースト- 画像は「メディアを追加」→
site-files.zip内の画像ファイルをアップロード - 右側「URLスラッグ」欄に上の表のスラッグを入力
- 「公開」をクリック
STEP 3 ── リダイレクトを設定する(SEO維持に必須)
旧サイトのURLがGoogleに登録されている場合、何も設定しないと移行後に検索順位が大幅に下落します。当社が同梱した redirects.csv を使って、1クリックで設定できます。
検索からの流入がある場合、リダイレクトなしの移行は検索順位の急落につながります。
redirects.csv が手元にない場合は当社までご連絡ください。
Redirection プラグインを使った設定手順
- WordPress管理画面「プラグイン」→「新規追加」で 「Redirection」 を検索してインストール・有効化
- 左メニュー「ツール」→「Redirection」を開く
- 画面上部の「インポート/エクスポート」タブをクリック
- 「インポート」から
redirects.csvを選択してアップロード - 完了したら「リダイレクト」タブで設定内容を確認する
設定後、古いURLにアクセスして新URLへ転送されるか必ず確認してください(例:example.co.jp/about.html にアクセスすると example.co.jp/company/ に転送される)。
WordPressサーバーには .htaccess というファイルが存在しますが、直接編集するとWordPressが動かなくなるリスクがあります。Redirectionプラグインは.htaccessを安全に管理してくれるため、非エンジニアの方でも安心して使えます。
STEP 4 ── ドメインのDNSを新サーバーに切り替える
WordPressの準備が整ったら、ドメインの向き先を変更します。これが「公開」に相当する操作です。現在は当社が管理するCloudflare Pagesにドメインが向いていますが、これを貴社のWordPressサーバーに切り替えます。
切り替えるとすぐにWordPressが公開状態になります。コンテンツ移行とリダイレクト設定が終わった後に実施してください。
DNS切り替え手順
- 新サーバー(Xserver等)の管理画面で本番ドメインを追加し、ネームサーバーを確認する(例:
ns1.xserver.jp) - ドメインを購入した事業者(お名前.com等)の管理画面を開く
- ネームサーバーを新サーバーのものに書き換えて保存
- 反映まで最大48時間かかります(通常1〜2時間)
- スマートフォンのモバイル回線(Wi-Fiをオフ)でサイトにアクセスし、WordPressの新サイトが表示されることを確認
ドメインをStrategy Advisoryが代わりに取得している場合は、切り替え作業を当社が代行します。お申し付けください。
STEP 5 ── 公開後の最終確認
公開後チェックリスト(全項目確認してください)
- トップページがWordPressで正しく表示されている
- 全ページ(会社概要・製品・お問い合わせ等)が表示される
- お問い合わせフォームが送信でき、メールが届く
- スマートフォンで表示が崩れていない
- 旧URLにアクセスすると新URLに転送される(STEP 3の確認)
- ブラウザのアドレスバーに鍵マーク(HTTPS)が表示されている
SSL(HTTPS)が表示されない場合
新サーバーの管理画面から「無料SSL」を有効化してください。有効化後、WordPress管理画面「設定」→「一般」でサイトURLを https:// に変更します。
Google Search Consoleへの登録
移行後はGoogleに新URLを正しく認識させるために、Google Search Console に新サイトを登録し、サイトマップを送信してください。WordPressプラグイン「Yoast SEO」または「XML Sitemap Generator」でサイトマップを自動生成できます。
保守契約の有無による対応範囲
- SA ✓ZIPファイル・リダイレクトCSVを送付
- SA ✓技術的な質問にメールで回答
- 自社サーバー契約・WPインストール
- 自社テーマ設定・コンテンツ移行
- 自社リダイレクトCSVのインポート
- 自社DNS切り替え
- 自社公開後の動作確認
- SA ✓ZIPファイル・リダイレクトCSVを送付
- SA ✓サーバー選定・料金プランの案内
- SA ✓DNS切り替え手順を画面共有でサポート
- SA ✓リダイレクト設定の確認・修正
- SA ✓SSL設定・Search Console登録のサポート
- 自社サーバー契約・WPインストール(作業は貴社)
- 自社コンテンツ移行(作業は貴社)
WordPressは貴社が独自に契約・管理するシステムです。保守契約の有無にかかわらず、当社が貴社のWordPress管理画面・サーバーファイルに直接アクセスすることはありません。作業は貴社側で実施していただき、当社は手順の案内・確認・相談対応に徹します。
よくある質問
redirects.csv を正しく設定すれば、SEO評価の大部分が新URLに引き継がれます。一時的に変動することはありますが、通常2〜4週間で安定します。リダイレクトを設定しないと検索流入が大幅に減るため、STEP 3は必ず実施してください。